ある世代の人たちには思い入れ深いロータス・ヨーロッパです。

 このクルマのエンジンオーバーホール中にイケガミさんとこに遊びに行ったとき、なんとなーくヒマだったんで取り外されたミッションを磨きだしたらこれがもう大変。凹凸が凄くって全然キレイにならないのなんの。「ルノー製ミッションって補強リブ多すぎ!」とワケのわからないことをつぶやきながら、手慰みに作業を始めた自分を呪ったものでした。

 けどこういう地道な作業もメカニックの大事な仕事の一つなんだよね。

 オイラたち末端のお客には、面倒な作業の愚痴なんか一言も言わず、寡黙にクルマに向き合うメカニックの姿を想像して、ちょっと感動しちゃったオイラだったのでした。