安全のための点検整備

自動車は点検整備が必要です

自動車の使用者には自動車を保安基準に適合した状態に保つことが法律で義務付けられています。
そのため、自動車使用者は自動車の状態を日常的に確認するとともに、定期的に点検して必要に応じた整備を行い、自動車の安全の確保、公害の防止に努めなければなりません。
自動車の点検整備とは、自動車使用者や自動車使用者が依頼した整備工場などが点検を実施し、その結果、クルマの性能維持に必要な整備をすることをいいます。また、点検には自動車使用者が日常的に行う「日常点検」と車両ごとに決められた時期に実施する「定期点検」があります。

日常点検を実施しよう(動画)

日常点検は、自動車使用者が自分自身の責任で行う点検です。この点検は、運転席に座ったり、エンジンルームをのぞいたり、自動車のまわりを回りながら自動車の状態を見て行います。
トラブルを未然に防ぐためにも「日常点検」の習慣を身につけましょう。

定期点検を実施しよう(動画)

定期点検は、部品の劣化や破損などによる自動車の故障を防ぐとともに、性能を維持するために定期的に行う点検です。例えば自家用乗用車の場合、1年毎に実施することとされており、車検の際に実施する点検整備(2年点検)のほかに、車検と車検の間に行う「1年定期点検」があります。

定期点検の実施時期を確認しましょう

定期点検を実施した自動車には、次回のおおまかな点検時期が外観からわかるように表示されています。
また、室内(裏面)には定期点検整備を実施した認証工場名や次回の定期点検整備の実施時期などが記載されています。

車検証の備考欄を確認しましょう

車検証
自動車検査証備考欄への記載内容一覧表

国土交通省は、法律で定められている「定期点検整備」の確実な実施を促進するため、平成26年2月17日(軽自動車は平成27年1月5日)以降に車検を受けた自動車の車検証備考欄に「車検の受検種別、形態」のほか「点検整備の実施状況」などが記載されるようになりました。
車検証備考欄には、車検時の点検整備実施状況として点検整備記録簿の記載が「あり」「なし」として記入されています。

「GOODマークステッカー」とは

~「GOODマークステッカー」は定期点検整備を実施した安心なクルマの証しです~

ステッカーの「GOOD」は、Group Of Observant Drivers
(社会的な責任を遵守しているドライバー)の頭文字です

国土交通省が実施した調査によると、的確な点検整備を実施した車両は平均で2%燃費が向上するという調査結果が公表されています。
燃費の向上は、自動車が排出する「排気ガス」の減少にもつながることから、近年問題となっている温室効果ガス(CO2)の低減に効果を発揮すると言えます。
「GOODマークステッカー」は、国土交通省から認証を受け、一般社団法人東京都自動車整備振興会(東整振)会員の信頼できる自動車整備会社が「プロの目と、プロの手による『安心』『安全』『環境保全』の証」として使用しているもので、きちんと整備され車検に合格した「環境に優しい整備付車検」のシンボルです。
このステッカーが貼付されているクルマは、自動車整備のプロが責任を持って「定期点検整備」を実施することで、燃費が向上し温室効果ガスの削減によって地球温暖化防止に効果を発揮するばかりか、自動車の安心、安全に充分配慮された信頼性の高いクルマです。
クルマは、的確な時期に定期点検を実施することで「環境に貢献」し「予期せぬトラブル」を防ぐことができます。
自動車の整備がしっかり行える国から認証を受けた整備工場で「安心」「安全」「環境保全」の輪。『GOODマークの輪』を広げましょう。

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